うつ病とは

うつ病(うつびょう、鬱病、欝病) とは、気分障害の一種であり、
抑うつ気分や不安・焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠
などを特徴とする精神疾患である。

うつ病 とは、アメリカ合衆国の操作的診断基準である DSM-IV-TR
などでは、大うつ病(英語: major depression)と呼ばれている。
気分・感情の落ち込みを中心とする疾患で、30歳以上に多い。

うつ病とは、脳の機能的疾患としてみることがある。

うつ病とは、秩序を愛して几帳面、他人に良心的に配慮する性格
の人がかかりやすい病気という。
このような性格をメランコリー親和型性格と呼ばれている。

典型的なうつ病の症状

うつ状態 には、さまざまな性質のものがある。

しかし、うつ状態 を呈するからといって、
うつ病であるとは限らないので注意は必要。

一過性の心理的なストレスに起因するものとして、
心因性のうつ、
適応障害、
急性ストレス障害、
PTSDなどがある。

そのほか、うつ状態 には、
統合失調症や、パニック障害など、
他の疾患の症状としてのものがある。
また、季節や生体リズムなど、身体の内部の変調
によって生じるものもある。
内因性うつ病と呼ばれる。

こうした様々な うつ状態 のうち、臨床場面でうつ病として
扱われるのは DSM の診断基準に従って、「死別反応以
外のもので、2週間以上にわたり毎日続き、生活の機能
障害を呈している」というある程度の重症度を呈するもの
である。

*典型的なうつ病の症状

典型的なうつ病の症状 として、感情の障害がある。
この感情の障害が起こると、気分の暗さが著しく(抑うつ感)
楽しさが感じられません。

この感情の障害が起こると、自信が喪失したり、物事を悲観
的に考え、ひどくなると絶望的な気分になってしまうこともある。
また、この感情の障害が起こると、過去のささいな失敗に罪
責感を強くいだき自分の責任だと思い込んでしまったりする。
この感情の障害状態から抜け出したくても抜け出せないという
あせりをいだくこともある。

典型的なうつ病の症状 として、思考の障害がある。
思考の障害がおこると、考えが頭に浮かばず、物忘れをする感じに
なる。
また、思考の障害が起こると、自分の能力を過小評価したり、自分
のことをつまらない人間だと思い込んだりします。
これは微小観念と言って一種の症状ですが、本人は本気でそう思い
こんでしまう。

意欲の障害

意欲の障害 が出ると、今まで普通にできていたことをするの
にも、余分の努力がいるようになる。

意欲の障害 は、人との会話がおっくうになったり、口数が少
なくなる。

意欲の障害 は、なんとか目の前の仕事をしなくてはと思うの
だが、その反面どうしてもやる気がおきない状態になる。

意欲の障害 は、このような意欲の低下が認められる。

意欲の障害 が進むと、朝起きられなかったり、仕事に遅刻し
たりすることもある。
意欲の障害 が進むと、食欲低下及び体重減少となる。
意欲の障害 が進むと、食欲がなく、何を食べてもおいしい感
じがなくなる。
ひどくなると1回にわずかしか食事がとれなかったり、1日に
2回とか1回しか食べられず、体重も減ってしまう。

また、不眠、特に早朝覚醒が起こるようになる。
寝つくのは比較的よいが、夜中や早朝に目が覚めてそれから
眠れなくなる。
眠れない状態で過去を悔やんだり、将来を心配したり悶々とす
るようになる。
また、眠りが浅く夢が多い感じもする。

自律神経症状

自律神経症状が出ると、全身の疲労感が起こる。

自律神経症状は、異和感や胃部不快感も起こる。

自律神経症状は、頭重感、首筋や肩のこり、口渇、便秘など
の現象が出る。

日内変動

日内変動 とは

感情の障害や思考の障害、
意欲の障害や、
自律神経症状は、
早朝から午前中に特にひどく、
夕方から夜にかけて比較的楽になるという

日内変動 をしめす。

仮面うつ病

仮面うつ病とは、身体愁訴が全面にでるうつ病のこと。

仮面うつ病は、masked depression。

仮面うつ病は、本当はうつ病なのだが、身体的な訴えが前面に
でるために、うつ病が覆い隠された状態。

仮面うつ病は、自律神経症状が強く出ていると、患者さんは、身
体的な病気だと思い、内科を受診するようになる。
当然、そこでは、いろいろな検査をしても異常は出ない。
また内科の薬も効果がない。

そこで患者さんは、他の病院に行ったりするが、そこでも異常は
認められない。
何回かこれを繰り返しているうちに、内科の先生が気づいて、う
つ病の専門医に紹介し、そこで初めて診断がつき、抗うつ薬で頑
固な症状がとれる、といった場合がこの代表的なもの。
内科の病院やクリニックを受診する患者さんの中には、この仮面
うつ病の方が相当数いると言われている。

症状

うつ病の症状

うつ病の症状を理解するには、大うつ病についての DSM-IV の
診断基準を参照すると良い。

DSM-IV の診断基準は、2つの主要症状が基本となる。
「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」である。

うつ病の症状 の「抑うつ気分」とは、気分の落ち込みや、何をしても
晴れない嫌な気分や、空虚感・悲しさなどである。
症状の「興味・喜びの喪失」とは、以前まで楽しめていたこと
にも楽しみを見いだせず、感情が麻痺した状態である。

うつ病の症状 の「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」の2つの主要症状
のいずれかが、うつ病を診断するために必須の症状であると
されている。

これら うつ病の症状 の主要症状に加えて、「抑うつ気分」と類似した症状として、
「自分には何の価値もないと感じる無価値感」、「自殺念慮・希
死念慮」などがある。
これらのグループの症状をまとめると「気分が落ち込んで嫌な
毎日であり、自分には存在している価値などなく、死にたいと思
う」という訴えとなる。

「興味・喜びの喪失」と類似した症状としては、「気力の低下と易
疲労性」、「集中力・思考力・決断力の低下」がある。
このグループの症状をまとめると「何をしても面白くなく、物事に
とりかかる気力がなくなり、何もしていないのに疲れてしまい、考
えがまとまらず小さな物事さえも決断できない」という訴えとなる。

さらにこれらの精神症状に加えて「身体的症状」として、食欲、体
重、睡眠、身体的活動性の4つの領域で、顕著な減少または増加
が生じる。
訴えとしては「食欲がなく体重も減り、眠れなくて、いらいらしてじっ
としていれない」もしくは「変に食欲が出て食べ過ぎになり、いつも
眠たく寝てばかりいて、体を動かせない」というものである。

DSM-IV では、主要症状1つを含む5つの症状が2週間以上持続
することが、大うつ病診断の条件となっている。